「医療費控除」「セルフメディケーション税制」「高額療養費」は、いずれも医療費負担を軽減する制度ですが、その目的や適用条件が異なります。
医療費控除は、年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に所得控除を受けられる制度です。
総所得金額等の5%または10万円(どちらか少ない方)を超える部分が控除対象で、確定申告が必要です。
通院費や入院費だけでなく、処方薬代や家族全員の医療費も合算可能です。
セルフメディケーション税制は、健康維持や疾病予防を目的として購入したOTC医薬品の費用が年間12000円を超えた場合に適用されます。
健康診断や予防接種などを受けていることが条件で、医療費控除との併用はできません。
最後に高額療養費は、1カ月間の医療費が自己負担限度額を超えた際に超過分が払い戻される制度です。
加入している健康保険組合などに申請すると直接的な医療費負担が軽減されます。
医療費控除とセルフメディケーション税制は税負担が、高額療養費は実費負担が軽減されます。