2008.10.16更新

独身税!?

・少子高齢化がますます進んでいく日本です。

・その状態が続くと現役世代が減って高齢者が増えるため、現役世代の負担がだんだん重くなっていきます。今現在3人で1人の高齢者を支えている状態が、2025年には「2人で1人を支えなくてはいけない」という予測もあります。

・そんな少子高齢化の現状を打開するため、以前にある国会議員が「独身税の導入」を提案したことがあります。この「独身税」ですが、その昔ブルガリアで少子化対策として実際に導入されたことがある税金なのです。ブルガリアは、人口800万人ちょっとの国で、少子高齢化による労働人口不足という大きな問題を抱えていました。

・そこで考えられた税制が、独身の人に対する「独身税」というものだったのです。この「独身税」は、1968年から1989年の21年間にわたって導入され、収入の5~10%の税金を徴収するというものでした。ブルガリアでは「独身税」導入後、思惑通り既婚率が増加し出生率も増加・・・となればよかったのですが、残念ながら出生率は、2.18から1.86となってしまったようです。

・「独身税」をもってしても、出生率の減少を食い止めることは、なかなか困難だったようです。なんでも増税といったペナルティ式の方法ではなく、違った形での問題解決が必要なのかもしれませんね。

投稿者: 伯税務会計事務所

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