【健康経営の一環として「揚げ物税」】
2020.01.01更新
人手不足が叫ばれる中、できるだけ働きやすい環境を整えて社員を少しでも長く健康に勤められるようにと、工夫を凝らした福利厚生に力を入れる企業も多くなりました。
インターネット関連サービス大手のヤフー株式会社では、社員の健康増進に役立てるために独自の税を導入したそうです。
その名も「揚げ物税」。
これは社員食堂で提供する揚げ物料理の一部について100円値上げするというものです。
一方、魚料理については「お魚還元」として150円値下げしました。
例えば、チキン南蛮定食は591円から691円に、サバのみそ煮定食は693円から543円に。
ヤフーの社内調査によれば、社員が昼食で脂質を取りすぎる傾向にあるという実態が判明し、それが多く含まれる揚げ物料理を控え、よりヘルシーな魚料理を食べてもらおうという社員の食生活の改善を狙うことを目的にこの制度を設けました。
ヤフーでは以前から「社員の健康は生産性の向上につながる」という「健康経営」に取り組んでおり「社員の健康は企業の繁栄にもつながる」という発想をもっていたそうです。
値上げするだけでなく健康に良いメニューをお値打ちに提供することにより、社員の体と懐の負担を軽くして元気に長く働くことができる仕組み。
このようなユニークな税制度は今後、多くの企業で導入されていくかもしれませんね。
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