2012.06.01更新

所得税額が1000万円を超えた人の氏名・住所・納税額が公示される「高額納税者公示制度」。

高額納税のスポーツ選手や芸能人などがマスコミなどでも取り上げられていたご記憶があると思います。

実はこの高額納税者公示制度は2006年に廃止されました。

そもそもこの制度は、「納税者の過少申告を防ぐ心理的効果」「第三者のチェックを受けるというけん制的効果」があるとして1950年に導入されました。

しかしその結果、高額納税者の名簿が簡単に入手できることにもなりました。

そのため公示された人のもとには営業目的の手紙が届いたり、セールスマンからの勧誘や寄付の強要などが多発しました。

また、本人やその親族が身代金目的の誘拐など、犯罪の対象になる恐れもあり廃止が求められていました。

そして、目的外の利用や犯罪を誘発しているなどの理由と、2005年4月からの個人情報保護法の全面施行もあり廃止となったのです。

ちなみに、制度最後の2005年に公示された高額納税者のトップは会社員で、納税額は37億円弱でした。

なお、歌手部門のトップは、宇多田ヒカルで約3.6億円。
俳優・タレント部門は、みのもんたの約2億円。
プロスポーツ選手部門は、佐々木主浩の約2.3億円でした。

このようにしてみると、その時代に活躍していた人がわかり当時の事が思い出されますね

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投稿者: 伯税務会計事務所

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