2021.12.01更新

 市場で取り引きされている不動産の価格を「実勢価格」といいますが、この他にも「公示価格」「基準地価」「路線価」などがあります。

 これらの価格は公的機関が発表している土地の値段です。

 公示価格は国土交通省、基準地価は各都道府県、路線価は国税庁から公表されます。

 国税庁の路線価は、毎年7月1日に最新年分が公表されます。2021年分においては8都市で上昇、17都市で横ばい、22都市で下落しました。

 全国で一番高い路線価は1986年から36年連続で東京都中央区銀座5丁目銀座中央通りで、今回も1平方メートルあたり4272万円と高額でしたが、それでも前年に比べると減少しているようです。

 コロナ禍の影響で外国人観光客などが激減し、飲食店や各種物販店舗などの収益性が低下したことが主な原因と思われます。

 このように昨今の世界情勢は土地の価格にも少なからず影響を及ぼしているのです。

 実際の土地の売買は、売り手と買い手の間で合意した価格により取り引きされますが、その価格の大体の目安を他の価格から算出することもできます。

 一般的に実勢価格は公示価格の1.1~1.2倍が目安といわれており、路線価は公示価格の80%くらいの価値水準となるように設定されています。

 これらの価格が分かれば自分が所有する土地の大体の実勢価格を知る参考となりますね。

投稿者: 伯税務会計事務所

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