2014.10.15更新

 商売がうまくいっているケースを見ると、結局は社長の人柄がものをいうのだろうと考えさせられることが多々あります。

 「100万分の1グラム」という世界最小の歯車を生み出して、一躍脚光を浴びた樹研工業の松 浦元男社長は、地元の暴走族などを社員として受け入れてきたことでも知られています。

 創業以来、人の採用は先着順。学歴も国籍も性別も問わず、履歴書も見なければ面接も試験もなし。「誰もが無限の可能性を秘めた存在」が松浦社長のモットーで、その背景には「人は本来"善い生き物"」という前向きな姿勢で人を信用しようとする気持ちがあるようです。

 成果主義や合理主義とは正反対の松浦流経営手法を、「そんな精神論は聞き飽きた」と思う方もいるかもしれません。松浦社長自身も最初は「こいつらで大丈夫か?」と疑心暗鬼だったそうです。

 しかし、入社したばかりの社員には工場で徹底的に基本を叩き込み、世界に通用する技術者に育て上げる仕組みを整え、何年もかけて人材を育成した結果が「世界最小の歯車」につながりました。

 前向きな姿勢で人を信じる気持ちがあれば社員は期待以上の成果を出す。この信念は、そのまま松浦社長の人柄に通じているといえるでしょう。リーダー(君子)の資質について多くの言葉を残している孔子は、『論語』の中で「君子に九思あり」と説いています。

 孔子自身が立派なリーダーでありながらも、常にこの「九思」をもって自らを磨いていたのです。
 1.物事の本質を明確に見ること 
 2.人の話はちゃんと聞くこと 
 3.穏やかな表情を保つこと 
 4.謙虚にふるまうこと 
 5.言行一致で誠実に話すこと 
 6.仕事は慎重かつ尊敬の念を持って行うこと 
 7.疑問があったら質問すること 
 8.怒るときはしこりが残らぬようにすること 
 9.うまい話にはのらぬこと

 社長の人柄は多かれ少なかれ商売に影響を与えるようです。だとすれば、九思の実践は容易ではありませんが、自分を成長させる糧として、ひいては商売を成功させる策のひとつとして先人の教えを心に刻んでおきたいものです。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.09.15更新

 ある社長が、ひょんなことからまったく異業種である親友のマッサージ店を手伝うことになったそうです。

 成り行き上なんとなく始めたことですが、気がつけばマネージャーとして約10人の社員をとりまとめ、ゴチャゴチャだった経営方針を整理して、会社の方向性の舵取りをして、今では本業よりマネージャー業の方が忙しいくらいだとまんざらでもないようです。

 社長は、まったく畑違いの分野にいきなり飛び込んで成果を上げた理由を、「専門家になろうとしなかったから」だと自己分析したそうです。社長にマッサージの専門知識があれば何かとスムーズだったかもしれません。実際、「何も知らない素人に言われたくない」という雰囲気を感じたこともあったそうです。

 しかし、社長は積極的に勉強しようとはしませんでした。むしろ、社内改革には自分の素人目線が武器になると踏んでいたようです。

 長らく同じ業界にいると、その業界の常識が世間の常識だと思い込んでしまいがちです。

 無意識のうちに業界の固定観念が物事の判断基準になっているので、外からの意見に対しては「○○なはずだ」「○○するべきだ」と聞き入れようとしない。つまり、専門家になればなるほど視野が狭くなるという皮肉が起こり得るのです。

 専門家とは「できない理由」を探す人かもしれない。

 そう感じていた社長はあえてマッサージ業界から少し距離を置き、素人目線をなくさないようにしたと言います。そのため時には突拍子のない意見も出しますが、業界に染まっていないからこそのお客様目線のアイデアはその何倍もあるそうです。

 専門家として高度な知識や技術を役立てるのは素晴らしいことですが、残念ながら「井の中の蛙」になってしまった専門家も少なくありません。

 専門家になっても「できない理由」を探し始めることにならないよう、お客様目線を忘れずにまずはやってみようとする「素人のチャレンジ精神」を大事にしながら商売をしていきたいものですね。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.08.15更新

 経済は感情で動くといわれます。また、世界情勢も感情で動くといわれます。なぜなら人が感情で動くからです。

 商売にもやはり感情が入り込みます。例えば同じ失敗をしても許される人と責められる人がいるのは、受け取る側の「好き嫌い」や「たまたまの気分」によるところも大きいでしょう。

 取引相手の気分によって商売に不利益がもたらされるのは残念な話ですが、あなたの感情も商売相手に影響を及ぼしているかもしれません。仕事に私情は禁物だという意見はごもっともです。しかし、実際は商売の様々な場面で多少なりとも感情が影響を及ぼし、しかもその割合は決して小さくないようです。

 たとえ無意識でも感情に左右されるのはお互い様。それを理解した上で商売のやり方を見直すと、自分だけで決着する事柄は思いのほか少ないことに気付くでしょう。つまり商売では、相手にゆだねなくてはならない部分がけっこう多いということです。

 経営者の中には、何から何まで自分でコントロールしないと気が済まないタイプの人がいますが、相手にゆだねる部分がある以上、すべてをコントロールするのはなかなか難しいものです。なぜなら人の感情をコントロールするのは、売上げを伸ばすこととはまた別の能力だからです。

 また、すべてに全力投球する姿勢は素晴らしいことだと思いますが、自分の「感情」というボールを常に相手に全力投球することが必ずしもよい仕事につながるとは限らないでしょう。

 相手の真意を探るためにおどけたふりをしたり、相手に花を持たせるためにあえて7割のところでやめたりといったことが必要な場面も多々あります。相手の感情をコントロールするより、感情の影響力を最小限にとどめる工夫をする。

 常に最強で行こうとするより、「今」に最善を尽くす。それがよい仕事につながっていくのではないでしょうか。目の前の仕事や出来事に意識を向けて、今の状況に最も適した判断と行動をすることで、移ろいやすい感情に振り回されることなく、自分自身のブレない軸をしっかり持ち続けていきましょう。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.07.15更新

 若者のクルマ離れが進んで若者相手の販売台数が伸び悩んでいる今、メーカーはクルマの「使い道」を提案するCM作りに余念がありません。

 カッコイイ走りを見せるのがかつてのCMなら、今は親子で海に行くシチュエーションを設定したり、荷物の多いママに「こんなに収納があって便利ですよ」と呼びかけたり、クルマの使い道を懸命にアピールしています。

 販売店でもクルマの使い道を具体的に提案しながら、「このクルマがあると○○できて便利ですよ」「このクルマに乗って○○に行きましょう」などとお客様にイメージさせるのだそうです。

 欲しいものを積極的に求める能動型の消費が影を潜めるなか、消費者の興味を引くために企業は様々な工夫をします。使い道の提案はそのひとつでしょう。

 何かを連想させることで消費者の背中を押し、消費行動を刺激しようというわけです。

 オンライン書店のアマゾンなどは顧客の購入履歴や閲覧履歴から、同じ著者の別の作品や関連性の高い商品などを「おすすめ商品」としてページ内で推薦しています。

 これは「レコメンデーション(推薦)機能」と呼ばれ、顧客の検索履歴や購入履歴から次の購入を促そうというサービスです。時と場合によっては煩わしくも感じられますが、何となく気になってお勧め商品をクリックして、「これはいいかも!」とそのまま購入してしまうことは確かにあります。

 自分の視点だけでは探し出せなかったものに出会い、意識していなかった自分の欲求に気付く。

 レコメンデーション機能は、連想によって気付きを与え、行動させるための新しい消費ツールといったところでしょうか。

 物と情報に溢れた現代は「選びきれない」時代ともいえます。商売でも「連想させて背中を押す」方法で、顧客の選択肢に分け入っていく工夫が必要なのかもしれません。

 けれどそれはマーケティングうんぬんではなく、突き詰めれば「お客様に喜んでもらえるようどれだけ知恵を絞っているか」ではないでしょうか。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.06.15更新

 今では当たり前のように使われている「有言実行」という四字熟語。ご存知のように「言ったことは必ず実行する」という意味で、責任を問う場面などでよく耳にします。

 しかし、「有言実行」はもともとの言葉ではなく、「不言実行」から派生した造語のようなものだそうです。不言実行とは、文句や理屈を言わずに黙って「なすべきことをする」こと。

 かつて、奥ゆかしさや慎ましさをよしとした時代には、不言実行が美徳とされました。

 「古者の、言をこれ出ださざるは、躬(み)の逮(およ)ばざるを恥づればなり」とは孔子の『論語』の一節で、昔の賢者が軽々しく言葉を口にしなかったのは、自分の言葉に実行が追いつかないのを恥としたためであるといった意味でしょうか。

 つまり、自分で言ったことを実行できないのは恥だと考えていた孔子は、言葉には慎重であるようにと説いたのです。

 軽はずみな言動は恥どころか信用を失います。孔子の言うとおり言葉には慎重でありたいものですが、最近は有言実行の意味合いが「やろうとしていることを口に出す」に変わってきて、不言実行より立派な態度だと見なされる傾向があります。

 そのせいか、自分の思いや目標を口にしてアピールすることが、成功の秘訣だという風潮も感じられます。

 口ばかりの「有言不実行」に比べたら、約束事を口にして自ら退路を断ち、覚悟をもって行動することは大したものです。

 しかし、努力を人に言わず、その姿を見せもせず、人知れず淡々とひたむきに成果を出し、けれど自慢することもなく、それでもなお努力を続けることは、純粋に自分との勝負である分、口に出す以上に強い信念が問われるものです。

 気軽に言葉にしないで胸の内に秘めた思いが本物であれば、やがて成熟して実りの時を迎えるでしょう。

 そのときあなたの言葉にはさらに重みが増し、振り返ればそこには確かな足跡が刻まれていることだと思います。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.05.15更新

ある会社のA社長は組織というものを「クルマ」に例えていました。

「クルマはエンジンやハンドルやタイヤなど様々な部品の集合体だが、部品だけを集めてもクルマにならない。

各部品がコードでつながってはじめてクルマという完成品ができあがり、ようやく動くようになる。

これは組織も同じだろう」と。

組織には上下関係がありますが、上下の関係だけで成り立っているうちは単なる人の集合体で自主性も協調性も創造性も期待できません。

しかし、上下関係の中にも横のつながりが生まれるとチームとして機能しはじめます。横のつながりとはクルマでいう部品同士をつなげる「コード」のようなもの、すなわち人間関係なのです。

ところが、人間関係にはクルマをつくるような「決められた工程」がありません。相手にも感情があるので、「今から人間関係を結ぼうじゃないか!」「そうしよう!」とはいかないから苦労するのだとA社長は言います。

そこでA社長が心掛けていることは、部下から「この人は信頼できそうだ」と思ってもらえる行動だそうです。基本は小さな約束を守ること。つまり言動の一致です。

「明日の朝電話する」と言ったら翌日の朝一番で電話を入れる。それが小さな用事でも、朝一番で電話する必要性がなくても、約束を守ってもらえると「私はこの人から大事にされている」と感じて、自然と相手に好意を持つものだとか。

心理学的には「信頼」と「好意」は同一次元のポジティブな感情とされており、相手から好意を持ってもらえると信頼関係を築きやすいのだそうです。

「すぐに確認してきます」と言って悠長に歩いて行く人と、その場から急ぎ足で立ち去る人と、どちらが好印象かは比べるまでもありません。

言葉と行動の一致は好意につながります。
好意は「見えないコード」となって人と人を結び、やがて「信頼」というクルマが動き出します。

上下関係だけでも仕事はできますが、そこに人間同士の付き合いがあれば血の通った組織となるのでしょう。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.04.15更新

目標の達成や夢の実現にはプラス思考が大切だと言われます。

成功するためには「成功したイメージを思い描きましょう」とも言われます。物事をポジティブに捉え、明るい未来をイメージするのはよいことだと思いますが、そのプラス思考が成功の足かせになっていたら・・・。ある実験をご紹介しましょう。


心理学者のリチャード・ワイズマン博士は、やる気を高める心理について大規模な調査を行いました。対象者は目標や夢の実現を目指す世界中の人たち5000人以上。

就職、ダイエット、結婚、禁煙など各々が目標を掲げ、調査を開始した当初は大半の人が自分の成功を確信していたようです。

ところが最終的に目標を達成した人はわずか10%でした。
目標達成に向けて「効果があった」と報告された方法で多かったのは、「段階的に着実な計画を立てる」「目標を人に話す」「成功した場合に起こる相乗効果を考える」「小さな目標を達成したら自分にご褒美を与える」「目標達成までの進捗を記録する」でしたが、興味深いのは「効果がなかった」とされた5つの行動です。

1.成功した人物を思い浮かべてやる気を起こす 
2.失敗した場合に起きる嫌なことを考える 
3.目標達成を邪魔するマイナス要因を頭からしめ出す 
4.意志の力に頼る 
5.成功者になった素晴らしい自分を思い描く

つまり、プラス思考だけでは物事は改善しないし、成功した自分を思い描いても成功しない。
それどころか逆効果だというわけです。

自分にハッパをかけ、成功者を思い浮かべ、成功した自分の姿をイメージしてきた経営者にはショッキングな調査結果でしょう。

イメージトレーニングの効果はスポーツ選手などが証明していますが、今のイメトレは「成功した自分を思い描く」より「失敗したときにどう対処するか」により重きを置いているようです。

理想は高く、けれど「失敗した場合に起きる嫌なこと」を直視して、さらに次の克服法を具体的に考える。

これがワイズマン博士からの目標達成に向けたアドバイスです。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.03.15更新

誰に出逢うかで人生は大きく変わると言われますが、果たしてそうでしょうか。

曹洞宗の開祖である道元禅師が中国に渡り念願の師に出逢ったとき、その喜びを「まのあたり先師(せんし)をみる。これ人にあふなり」という感動の言葉で表しました。

求め続けた師に逢うためにはるばる海を越え、ついに願いが叶ったとき道元禅師は思ったのです。

自分一人で考えて行動したのでは分からないことがある。人との出逢い、それがすべての始まりであると。

これを禅語で「我逢人(がほうじん)」と言います。

「我、人と逢うなり」という意味ですが、「誰」と出逢うかではなく、出逢いそのものの尊さを三文字で表したものです。

人はみんな違った考え方を持ち、それぞれの人生を生きています。

自分と似ている人はいても同じ人は一人もいません。

ですから人は出逢いによって自分とは違う価値観に気付いたり、自分の中で答え合わせをしたりして少しずつ成長していけるのでしょう。

人との出逢いは未知なる自分との出逢いでもあります。

人に出逢わなければ自分の世界はいつまでも広がらず、深みも増すことなく目の前の景色は変わっていきません。

人がうらやむような出逢いでも、傍からはちっぽけに見える出逢いでも、「人が人に出逢う」ことにおいてはすべて同じ「出逢い」でしょう。

確かに「誰」に出逢うかで人生は変わりますが、そもそも人と人との「出逢い」そのものがありがたいとなれば、良い出逢い・悪い出逢いの区別はありません。

そのときは後味の悪い出逢いだったとしても、あとから振り返ったときに「あの出逢いがあったからこそ今の自分があ
る」と省みることができたなら、それこそ成長の証でしょう。

商売はご縁のたまものです。人との出逢いを大切にして、「良い・悪い」で判断せずに出逢いそのものを楽しみたいものです。

出逢いを大切にしていれば出逢いが出逢いを呼びます。つまりそれは人を大切にすることだろうと思います。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.02.15更新

時間に対する考え方や習慣と年収の関係を調べた調査結果があります。

年収400万円台の人たちと1500万円以上の人たちに、「人生の目的や目標を常に意識している」「仕事の目的や意味を常に考えている」「やりたいことリストを作っている」「グチを言わない」「迷ったら新しい選択肢を選ぶ」などの質問をしたところ、どの設問に対しても「当てはまる」と答えた率が高かったのは年収1500万円以上の人たちでした。

目的意識を高く持って常にチャレンジし、失敗してもクヨクヨしないで先に進む。つまり年収の差を生む要因のひとつは「時間」に対する考え方で、「時間」の意識が高い人ほど成功の確率が上がるのかもしれません。

「お金と時間はどちらが大切か」というのは古くて新しい問いです。

際限なく増やしたり貯めたりできて、しかも貸し借りまでできるお金に対して、増やすことも貯めることも貸し借りもできず、一度失うと二度と取り戻せない時間のほうがはるかに大切な資源だというのは、商売をしている人なら常々感じていることでしょう。

しかし、「たいていの経営者は、その時間の大半を"きのう"の諸問題に費やしている」(ピーター・ドラッカー)。これが現実かもしれません。

西洋のことわざは「時は"金"なり(Time is money)」ですが、商売上手で知られる華僑の人たちは「時は"命"なり」と言うそうです。これは相手の時間に対しても同じことが言えるでしょう。

例えば商談のために1時間作ってもらうのであれば、商談相手の命の中の1時間分を分けてもらっていると考えるのです。商談に15分遅れたら相手の命を15分間ムダにしたことになります。

何の準備もなしに適当な商談をしたら、相手の命はもちろん自分の命も1時間分のムダ遣いです。改めて時間の重要性に意識を向けてみたいですね。

濃密で意義のある時間を過ごせるかどうかは、商売の成功と共に豊かな人生のためのテーマでしょう。

投稿者: 伯税務会計事務所

2014.01.15更新

今年の干支である「午」を動物に当てはめると「馬」になります。

馬にちなんだ故事ことわざはいくつもありますが、座右の銘にあげる人が多い故事成語といえば「人間万事塞翁が馬」でしょう。

幸せと不幸せは予測のしようがないというたとえで、だから目の前のことに一喜一憂しても仕方ないというわけです。せっかくなので語源をご紹介します。

ある老人が大事にしていた馬が逃げてしまい、気の毒に思った近所の人が老人をなぐさめると「これが不幸とは限らない」と平然としています。しばらくして逃げ出した馬が立派な馬を連れて帰ってきたので近所の人がお祝いに行くと、今度は「これが幸福とは限らない」と老人は言います。

息子がその馬で落馬して骨折したときも、老人はお見舞いに来てくれた近所の人にまたしても「これが不幸とは限らない」と言うのです。

1年後、大きな戦争が起こりました。大勢の若者が犠牲になった中、老人の息子は無事でした。落馬による骨折で足を悪くしたので兵役を免れたのです。ただ、これが幸福とも限りません。

こんな実話もあります。小さい頃から「点描」(小さな点で作品を描く画法)で絵を描いていたフィル・ハンセン少年は、点描のやりすぎで手が震える病気になり、思うような「点」が描けなくなってしまいました。

そのため泣く泣くサラリーマンになりました。しかし、どうしても芸術家になる夢をあきらめきれなかったフィルはある日、手の震えに任せた「点」のようなもので見事な作品を描き上げました。

X線技師として働きながら、今ではマルチメディアアーティストとしても活躍しているフィルは言います。「制約があるほうが創造力を発揮できる」と。

ところで、馬の瞳孔は横長で、顔の左右に目がついているので視野は350度にも及びます。

真後ろ以外を見渡せる馬のようにはいかないとしても、できるだけ広い視野を持って商売にのぞみたいものですね。人生、何が幸いするかわかりません。

目の前の小さなことに一喜一憂せず今年も邁進していきましょう!

投稿者: 伯税務会計事務所

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