2012.10.15更新

最近は料理を楽しむ男性が増えました。料理と仕事は通じているところがあり、「要領の良さ・悪さ」がはっきり表れます。

野菜を茹でながら肉を焼いて、料理が仕上がると同時に洗い物まで終わっている要領の良い人もいれば、一品作るだけで台所が地獄絵図のような有様になる人もいます。

これを仕事に置き換えれば「なるほど」と納得するでしょう。

要領が良い・悪いは性格や考え方にもよりますが、焦るあまりに緊張して要領が悪くなってしまうような場合には、誰にでもできる対処法があります。

それは、「とりあえず席を立つこと」です。

人間の脳には「ワーキングメモリ」という機能があります。一時的な記憶を覚えておく場所で、いくつかの知的作業を併行して行うときに活躍します。

ワーキングメモリの使い方が上手な人は一度に3つくらいの作業を併行できますが、野菜を茹でながら肉を焼ける要領の良い人でも、横で奥さんが「実はね・・・」と深刻な話を始めたらたまりません。

急激なストレスは一気にワーキングメモリの容量を低下させ、物事を併行して考えるのが面倒臭くなるため作業効率が落ち、最悪のケースでは考えること自体が嫌になり頭が真っ白になってしまうことも。

メモリの容量オーバーでパソコンがフリーズした状態と同じようなことが脳で起こるわけです。

適度な緊張感は身が引き締まりますが、「失敗したらどうしよう」という不安や心配が大きいとワーキングメモリが上手に働かなくなり、ここぞというときに実力を発揮できません。

焦って要領が悪くなったら、「ちょっと失礼します」と席を立って仕切り直し。

つまり、リセットです。

フリーズしたパソコンが再起動で復活するように、席を立ってその場から離れるとワーキングメモリは一旦復活して、再び冷静になれます。

大事な場面で席を立つのは勇気がいることですが、思考回路がフリーズしてしまったら商談が失敗してしまうかもしれません。

そうなる前に「ちょっと失礼します」で風向きを変え、自分のペースに軌道修正というのもひとつの方法です。

投稿者: 伯税務会計事務所

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