2025.09.15更新

 先日のこと、コンビニで「糖質オフ」「脂質オフ」「塩分控えめ」のお弁当を手に取りながら、ふと疑問が湧きました。

 健康を気にするあまり、本質的なことを見失っていないだろうか?これは経営にも通じる話だと思いました。

 マネジメントの父と呼ばれたドラッカーの名言に「重要なのは正しい答えを見つけることではなく、正しい問いを探すことだ」があります。

 例えば「売り上げを伸ばすにはどうするか?」と考え、答えを探すことは大事です。

 けれどその前に「何のために売り上げを伸ばすのか?」という問いを立てるべきかもしれません。

 知人の社長は「求人広告の出し方」で悩み続けていました。

 でも本当の問いは「どんな人と働きたいか?」だったと気づき、会社のビジョンを言語化した途端、自然と共感する応募者が集まるようになったそうです。

 かつてスティーブ・ジョブズが「この製品は何ができるか?」ではなく「人々の生活をどのように変えるか?」と問いを立てたように、問いを変えるだけで物事の質が変わるのです。

 話は冒頭に戻りますが、コンビニで最終的に私が選んだのは、糖質オフでも脂質オフでも塩分控えめでもない、普通の鮭弁当でした。

 「午後からもうひと踏ん張りするには何を食べたらいいか?」と自分に問いかけた結果「好きなものを食べよう!」と思ったからです。

 健康でいることも大事。けれど「何を大事にしたいのか?」という問いを持つことのほうがもっと大事だと気づきました。

 間違った問いへの正しい答えは、どれほど完璧でもまったく役に立ちません。正しい問いは、素晴らしい経営スキルといえそうですね。

投稿者: 伯税務会計事務所

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