2020.04.15更新

 「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」。

 これは発明家トーマス・エジソンの有名な言葉です。

 コップに水が半分入っているとき「まだ半分もある」と考えるか「もう半分しかない」と考えるかという「コップの水理論」も有名です。

 どちらにも共通しているのは、物事は捉え方によって意味合いが変わるということ。

 つまり、プラス思考かマイナス思考か。ポジティブかネガティブか――。

 このような話はよくご存じだと思います。

 でも、実際はどうなのか。

 そこで、あるユニークな実験結果をご紹介しましょう。

 実験によれば、ひとつのグループを半分に分け、片方は物事をポジティブに捉えるように誘導し、もう片方は常にネガティブな捉え方をするように誘導したそうです。

 こうして「ポジティブ」「ネガティブ」のベースを作った上で、少し遠い場所の喫茶店まで歩いて行ってもらいました。

 実験のキモはここからです。

 喫茶店までの途中、道にお札(お金)を置いておくという仕掛けをしたところ、ネガティブグループはほとんどの人がお札を見逃したのに対して、ポジティブグループの人は、ほぼ全員がお札に気付いたというのです。

 ポジティブな人は自然と運が良くなるのでしょうか。

 ネガティブな人はチャンスに気付けないのでしょうか。

 事の真相は分かりません。

 けれど、物事の捉え方と出来事に相関関係があるのは確かなようです。

 心理学者リチャード・ワイズマンが行った「運・不運」の実験によれば、運がいい人には「自分は運がいいから、いつかチャンスがめぐってくる」と考えて行動する共通点があるそうです。

 良い結果が出たら「自分は運がいい」と感じて、ますます「運がいい自分」を信じるようになる。

 失敗しても「運がいいからこの程度で済んだ」と考えるそうです。

 とはいえ、無理やりのポジティブはかえってストレスになりかねません。

 日頃からできるだけ物事の良い面に目を向けるように心掛けて、お札に気付く側になりたいものですね。

投稿者: 伯税務会計事務所

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